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【簿記3級】貸借対照表と損益計算書のつながりについて解説

taku7983
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はじめに

簿記2級を合格した方でも、貸借対照表と損益計算書のつながりを理解されている方は少なく、簿記を最初に学習して、仕訳はわかるが貸借対照表や損益計算書にどのように反映するかイメージをしないと簿記を学習する上での効率性が低下しています。

最初に、貸借対照表と損益計算書のつながりを理解すると勘定科目のホームポジションを覚えやすくなりますので、ぜひ見ていきましょう。

前回の復習
【簿記3級】仕訳と勘定科目のホームポジションについて解説!
【簿記3級】仕訳と勘定科目のホームポジションについて解説!

貸借対照表と損益計算書のつながり

損益計算書で計算された利益は貸借対照表の利益剰余金につながる

この図がわかると今後の仕訳を覚える際に非常に短期間で学習することができます

まず、右側の損益計算書は収益から費用を差し引いて利益を計算する資料です。
次に、貸借対照表の純資産は主に2つに大別することができます。

  • 資本金  :株主から出資してもらった金額
  • 利益剰余金:過去の利益の累積額

今回の章のポイントですが、損益計算書で計算された利益は単純に貸借対照表の利益剰余金につながることを覚えてください。

数値を使った具体例

  • 損益計算書で計算された利益は貸借対照表の利益剰余金につながる
  • 貸借対照表は必ず貸方と借方の数値が対照(右と左の数値が同じ)となる

では、次に数値を使って具体例を見ていきましょう。

例えば、会社を設立しました。株主から出資を100受け取り、銀行から借入金(負債)200を借りました。株主と銀行の合わせて300の現金(資産)があります。まだ、販売活動をしていないので、損益計算書で収益を費用は0です。

この会社が1年間の事業を行うことで、損益計算書では収益1,000、費用700となり、利益が300と計算されました。
その利益300が貸借対照表の利益剰余金につながります
また、皆さんは前回に貸借対照表は、貸方と借方の数値が対照である(右と左の数値が同じ)ことを学びましたが、上記の表で、右側は負債200、純資産は資本金100+利益300=400となり、右側の負債と純資産の合計は600と計算されました。
つまり、資産合計も必ず合計額が600になるわけです。物事は一般的に絶対的、普遍的なことはありませんが、貸借対照表は必ず貸方と借方の数値が対照(右と左の数値が同じ)となります。

前回の復習
【簿記3級】貸借対照表とは?貸借対照表について解説!
【簿記3級】貸借対照表とは?貸借対照表について解説!

勘定科目のホームポジションを覚える際のイメージ

まず、前回に学んだ勘定科目のホームポジションを振り返りましょう。

  • ホームポジション
    • 資産 :左
    • 負債 :右
    • 純資産:右
    • 収益 :右
    • 費用 :左

上記を見て、「あれ?資産と収益はたくさんあると良いものだけど、ホームポジションが違うな」と思われる方がいらっしゃるかと思います。
ここで、思い出していただきたいのが貸借対照表は必ず貸方と借方の数値が対照(右と左の数値が同じ)点です。資産が増えると必ず負債か純資産が増えますし、資産が減ると必ず負債か純資産が減ります。この点を踏まえて、前回に見た仕訳を改めて見てみましょう。

例.コンサートチケット1枚を100円で販売して現金を受け取った

まず、現金を受け取ったので資産の増加はイメージしやすいと思います。資産のホームポジションは左側なので、現金が借方(左側)となります。必ず仕訳も貸借対照表も借方と貸方の合計額は一致するので、貸方に数値100が入ります。では、貸方の勘定科目ですが、資産が増えると負債か純資産が増えることになりますが、「コンサートチケット1枚を100円で販売して」から負債が増えることはないとイメージしやすいかと思います(今後の学習で負債についても学んでいきましょう)。次に、資産が増えて純資産が増えるんだとわかります。純資産には資本金と利益剰余金がありますが、この取引で資本金が増えることはないだろうともイメージ出来るかと思います。最後に、収益か費用の2択ですが、「販売して現金を受け取った」とあるので費用でないこともわかります。そのため、消去法から貸方が収益項目であることを導くことができます。

仕訳を考える際のイメージ

貸借対照表のボックスをイメージ

左側に資産、右側に負債と純資産

貸借対照表の勘定科目が増えたのか減ったのか判断
  • 増えたらホームポジション側に、減少したらホームポジションの逆に貸借対照表の勘定科目を仕訳で計上
  • 資産と負債と純資産の3つに区分して判断
  • 資産でも負債でもなければ純資産
仕訳の借方と貸方の合計額は必ず一致

仕訳の借方(左側)と貸方(右側)の合計額は必ず一致させる

純資産の項目は資本項目or収益or費用に分ける

Step2で純資産と判断された科目は株主からの出資金など株主との取引以外は収益か費用に分ける

今後、学習していきますと直感的に仕訳をイメージできることもあるかもしれませんが、本試験で迷った際に上記のSTEPを振り返れるように復習していきましょう。

  • 仕訳問題は100点中45点!
  • この章の後は、各取引や勘定科目の細目を覚えるだけ
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ぽち
ぽち
公認会計士
大学在学時に公認会計士試験2次試験合格。卒業後は4大監査法人で上場会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後、コンサルティング会社に転職。2023年に当サイトを開設。
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