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【簿記3級】当座借越について解説

taku7983
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当座預金口座を開設する目的の1つに当座借越契約を結ぶことがある

以前、当座預金口座の目的は、利息はつかないが、手形や小切手を利用することができる預金口座と学習しました。今回はそれに加えて、当座預金口座の開設目的には、当座借越契約(とうざかりこし けいやく)を結ぶことがあると覚えましょう。普通預金・定期預金・当座預金については以下のリンク先から復習できます。

前回の復習
【簿記3級】預金と小切手について
【簿記3級】預金と小切手について

当座借越契約とは何か

当座借越契約とは

当座借越契約とは、借手が銀行から一定の限度額まで資金を借りられる契約です。

当座借越契約を結んだ当座預金口座のイメージ

みなさんも保有されている普通預金口座は必ず残高は0円以上ですよね。
ただ、当座預金口座は残高がマイナスになっても良い口座なんです

借主にとって当座借越契約を結ぶメリット

例えば、金利が1%であるとき、通常の借入金契約で100万円を借りますと1年後に1万円の利息を銀行に払う必要があります。ただ、当座借越契約で資金が不足した6カ月だけ当座預金残高が▲100万円となった場合は、利息は半分の5,000円で済みます。

つまり、当座借越契約を結びますと一定の限度額まで自由に借りることができるため、金利の負担を抑えることができ、資金不足に対して柔軟な対応を取ることができるメリットがあります。

当座借越に関する仕訳

今回の論点は、「当座預金の残高がマイナスになった場合に、仕訳はどうやって記帳するか」です。ただ、簡単なことなので、実際の処理を見ていきましょう。

例題

当社はA社から商品 ¥10,000を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。当座預金の残高は ¥ 2,000 であるが、取引銀行と借越限度額 ¥ 100,000 の当座借越契約を締結している。

  • 一勘定制
    • 期中の仕訳は当座預金の残高がマイナスになっても使用する勘定科目は当座預金の1つ
    • 月末や期末に当座預金のマイナス残高は当座借越又は借入金に振り返る
  • 二勘定制
    • 当座預金のマイナス残高は「当座借越」の勘定科目を使用する方法

一勘定制でも月末又は期末時に当座預金のマイナス残高は当座借越又は借入金に振り返ることになるため、どちらの方法でも期末時は同じになります

また、問題では一勘定制or二勘定制を使用しなさいと指示があるか、問題文に記載の勘定科目から仕訳を考えていくことになります

ぽち
ぽち

今回覚える勘定科目

  • 当座借越
    • 当座預金のマイナス残高(実質的に借入金と同じです)
  • 借入金
    • 借入金とは、銀行などの金融機関や営業の取引先、親会社や親族、知人などから金銭を借り入れた際の債務

当座借越に関する仕訳問題

例題

決算において、当座預金勘定の貸方残高 ¥ 8,000 を適切な勘定に振り替える。
勘定科目は以下から選択しなさい。
現金、当座預金、普通預金、買掛金、通信費、借入金、未払金

Q
答え
解説
  • 勘定科目の選択肢に「借入金」がなく、「当座借越」があれば上記の答えで貸方は当座借越が正解となります
  • 本試験でも勘定科目の指定はありますので、勘定科目から答えを考えていくことになります
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ぽち
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公認会計士
大学在学時に公認会計士試験2次試験合格。卒業後は4大監査法人で上場会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後、コンサルティング会社に転職。2023年に当サイトを開設。
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