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【簿記3級】有形固定資産の売却について

taku7983
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はじめに

有形固定資産についてはこれまで、取得・減価償却の処理を学習してきました。次に、有形固定資産を売却した際の仕訳を見ていきましょう。

今回覚える勘定科目

  • 固定資産売却益とは
    • 固定資産を売却時の簿価より高く売れた場合の利益
  • 固定資産売却損とは
    • 固定資産を売却時の簿価より低く売った場合の損失

売却損益の金額は、取得原価ではなく、売却時の簿価より高いか低いかで算出します

ぽち
ぽち

売却のイメージ

では、24年3月に100で取得して毎年10ずつ減価償却を行っている建物について、取得日から3年後にかけて、仮にその時点で85で第3者に売却した場合の売却損益を見ていきましょう。

  • 24年3月:簿価100の資産を85で売却したので▲15の損失
  • 25年3月:簿価90の資産を85で売却したので▲5の損失
  • 26年3月:簿価80の資産を85で売却したので+5の利益
  • 27年3月:簿価70の資産を85で売却したので+15の利益
減価償却のポイント
  • 売却損益は、売価と簿価を比較する
  • 期中に売却した際は(期首以外に売却)、売却日までの減価償却を行って売却時点の簿価を算出する

減価償却の仕訳問題

例題1

建物を850,000円で売却し、代金は普通預金口座に振り込まれた。なお、当期は24年3月31日を決算日とする1年間である。

  • 取得日:24年3月31日
  • 取得原価:1,000,000円
Q
答え
解説1
  • 売価850,000円-簿価1,000,000=売却損▲150,000円
例題2

建物を850,000円で売却し、代金は普通預金口座に振り込まれた。なお、当期は25年3月31日を決算日とする1年間である。

  • 取得日:24年3月31日
  • 取得原価:1,000,000円
  • 耐用年数:10年
  • 残存価額:ゼロ
  • 減価償却の方法:定額法
Q
答え
解説2
  • 売却時の簿価を把握するために、減価償却を行う
  • 仕訳の借方(左側)と貸方(右側)の合計は必ず一致する
  • 仕訳を以下の様に各項目に分けて行うこともおすすめです
例題3

建物を850,000円で売却し、代金は普通預金口座に振り込まれた。なお、当期は26年3月31日を決算日とする1年間である。

  • 取得日:24年3月31日
  • 取得原価:1,000,000円
  • 耐用年数:10年
  • 残存価額:ゼロ
  • 減価償却の方法:定額法
Q
答え
解説3
  • 仕訳を以下の様に各項目に分けて行うこともおすすめです
    • 全期間の累計で見ると減価償却累計額は貸方に合計で200,000円が計上されて、売却されることで26年3月に借方に200,000円が計上されて、累計ではプラスマイナスが0円です。ただ、26年3月に限って見ますと減価償却累計額は貸方に100,000円を計上して、トータル期間の200,000円が借方計上となるので、ネットして26年3月期の上記の答えは減価償却累計額100,000円が借方に計上されております。
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ぽち
ぽち
公認会計士
大学在学時に公認会計士試験2次試験合格。卒業後は4大監査法人で上場会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後、コンサルティング会社に転職。2023年に当サイトを開設。
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