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【簿記3級】決算-前払費用・前受収益について

taku7983
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収益と費用は対象期間に配分

例えば、保険料1年分¥12,000円を4/1に支払いました。この時に保険料を①保険の対象期間となる1年間に費用を配分する方法と②支払日に一括費用処理をする方法が考えられます。
実際に現金が動いたのは4/1ですが、その効果が及ぶのは1年間のため、保険料は①期間配分で毎月¥1,000円を費用処理する方法が採用されます。

この「先に」現金が動いたタイミングと収益・費用を計上するタイミングのズレを調整する際に「前払費用」・「前受収益」勘定を使用します

本日覚える仕訳
  1. 現金の支払い又は受け取り
    • 費用 xxx / 現金 xxx
    • 現金 xxx / 収益 xxx
  2. 決算で費用・収益を調整
    • 前払費用 xxx / 費用  xxx
    • 収益   xxx / 前受収益 xxx
  3. 翌期首に再振替仕訳
    • 費用  xxx / 前払費用 xxx
    • 前受収益 xxx / 収益   xxx

1度計上した仕訳の反対仕訳を計上することを「逆仕訳」や「再振替仕訳」と呼びます

ぽち
ぽち

本日覚える勘定科目

  • 前払費用
    • すでに対価は支払ったが役務の提供を受けていない金額
    • 将来に費用となる金額
    • 試験の仕訳問題では、「前払保険料」「前払家賃」「前払利息」などを使用することもあります
  • 前受収益
    • すでに対価は受け取ったが役務の提供していない金額
    • 将来に収益となる金額
    • 試験の仕訳問題では、「前受利息」「前受家賃」などを使用することもあります

前払費用・前受収益の仕訳問題

例題1

1年分の保険料¥120,000円を2月1日に現金で支払った。

Q
答え
解説1
  • 「保険料」勘定を覚えましょう。費用項目です。
例題2

決算日(3月31日)となり、2月1日に支払った保険料¥120,000円について必要な仕訳を計上しなさい。

Q
答え
解説2
  • 保険料¥120,000円を当期2月1日~3月31日までの2か月分¥20,000円は当期の費用となるため決算修正は不要で、4月1日分以降の10か月分¥100,000円を翌期の費用とするため、「費用である保険料」を減らして「資産である前払費用」を増加させます
  • 保険料や家賃は問題文に指示がない限り、通常は月数で配分します。
  • 利息については基本的に問題文で月数か日数の指示があります。
  • 当期に保険料は2月分の20,000円が損益計算書に計上されます。
例題3

期首となり前期末に計上した前払費用¥100,000円の再振替仕訳を計上する。

Q
答え
解説3
  • 1度計上した仕訳の反対仕訳を計上することを「逆仕訳」や「再振替仕訳」と呼びます。
例題4

当社はA社に貸付金¥100,000円を貸し出しており、3月1日に1年分の利息(3月1日~翌年2月28日)¥1,200円を普通預金で受け取った。

Q
答え
解説4
  • 貸付金や受取利息について忘れてしまった方は復習しましょう。
復習:貸付金・受取利息
【簿記3級】貸付金と借入金について
【簿記3級】貸付金と借入金について
例題5

決算日(3月31日)となり、3月1日に受け取った利息¥1,200円(3月1日~翌年2月28日)について必要な仕訳を計上しなさい。利息は月数按分。

Q
答え
解説5
  • 1,200円÷12か月×11か月(4~2月)=1,100円
  • 受取利息を減少させて、前受収益を計上させる仕訳です。
  • 当期に受取利息は3月分の100円が損益計算書に計上されます。
例題6

期首となり前期末に計上した前受収益¥1,100円の再振替仕訳を計上する。

Q
答え
解説6
  • 1度計上した仕訳の反対仕訳を計上することを「逆仕訳」や「再振替仕訳」と呼びます。
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ぽち
ぽち
公認会計士
大学在学時に公認会計士試験2次試験合格。卒業後は4大監査法人で上場会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後、コンサルティング会社に転職。2023年に当サイトを開設。
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