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【簿記3級】証憑から仕訳の計上(請求書、納品書、領収書)

taku7983
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証憑(しょうひょう)とは何か

証憑(しょうひょう)とは、仕訳の証拠となる書類のことを指します。例えば、日々の取引とのやり取りを営業部の方が行っているときに商品を販売して営業部の方が得意先に請求書を発行しました。その後、得意先に発行した請求書を営業部の方が経理部の方に提出することで経理部の方が仕訳を計上することができます。

簿記3級において、主な証憑は以下が出題されます。例年、簡単な問題が多いため、しっかりと覚えて点数を稼げるようにしましょう。

  • 請求書、納品書、領収書
  • 出張精算書
  • 入出金明細
  • 領収書(税金)
  • 約束手形

各証憑の特徴&問題

請求書・納品書・領収書(送料あり)

  • 請求書・納品書・領収書の特徴
    1. 請求書を発行した日付
    2. 御中と付いているので請求書を受け取った側(仕入れた側)
    3. 請求書を発行した会社
    4. 送料は仕入側負担とわかる
    5. 合計で14,500円を簿記道はA社に請求している
    6. 請求書・納品書・領収書で見るポイントは同じです

上記の証憑からx2年6月30日のA社と簿記道の仕訳をそれぞれ考えてみましょう。
簿記道は送料は現金で支払いとします。

Q
株式会社A社の仕訳
解説
  • 証憑の問題では基本的に掛け取引が前提です。問題文に指示がなければ掛け取引を想定して仕訳を計上しましょう。また、送料も仕入に含めることを忘れた方は仕入諸掛の章を復習しましょう。
復習:仕入諸掛
【簿記3級】売上諸掛・仕入諸掛とは何か、商品売買に係る付随費用の処理方法
【簿記3級】売上諸掛・仕入諸掛とは何か、商品売買に係る付随費用の処理方法
Q
株式会社簿記道の仕訳
解説
  • 販売した側で送料が取引先負担(仕入側負担)の時は売上の金額は送料込みの金額です。忘れた方は仕入諸掛の章を復習しましょう。
復習:仕入諸掛
【簿記3級】売上諸掛・仕入諸掛とは何か、商品売買に係る付随費用の処理方法
【簿記3級】売上諸掛・仕入諸掛とは何か、商品売買に係る付随費用の処理方法

請求書・納品書・領収書(消費税あり)

  • 請求書・納品書・領収書の特徴
    1. 納品書を発行した日付
    2. 御中と付いているので請求書を受け取った側(仕入れた側)
    3. 納品書を発行した会社
    4. 消費税の金額
    5. 合計で169,400円を簿記道はA社に請求している
    6. 請求書・納品書・領収書で見るポイントは同じです

上記の証憑からx2年6月30日のA社と簿記道の仕訳をそれぞれ考えてみましょう。
前提として、A社は事務所で使用する品物を家電量販店である簿記道に発注しました。

Q
株式会社A社の仕訳
解説
  • 最初に見た方にはちょっと難しかったですね。ただ、次回はできますので復習しましょう。
  • A社にとってパソコンは事務所で使用するため、固定資産の「備品」に計上し、コピー用紙とボールペン代は消耗品費に計上します。
  • 貸方は商品売買取引ではないため、買掛金ではなく、未払金を計上します。
  • また、払った消費税は仮払消費税に計上します。
復習:有形固定資産の取得
【簿記3級】有形固定資産の取得
【簿記3級】有形固定資産の取得
復習:消耗品費
【簿記3級】小口現金について解説
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復習:未払金
【簿記3級】未収入金と未払金について
【簿記3級】未収入金と未払金について
Q
株式会社簿記道の仕訳
解説
  • 簿記道は家電量販店のため、パソコン、コピー用紙やボールペンを販売するのが本業である商品売買です。そのため、簿記道は「売掛金」と「売上」勘定を使用します。
  • また、受け取った消費税は「仮受消費税」に計上します。
復習:消費税
【簿記3級】消費税について
【簿記3級】消費税について

出張精算書

  • 出張精算書の特徴
    1. 会社が従業員に仮払いで払った金額が載っている
    2. 従業員が使用した内訳が載っている
    3. 会社に返金された金額が載っている

上記の証憑からx2年6月30日の会社の仕訳を考えてみましょう。従業員から現金で返金を受けた前提です。

Q
仕訳
解説
  • 仮払金の返金について、忘れた方は復習しましょう。
  • 宿泊費も交通費も勘定科目は「旅費交通費」勘定を使用します。
復習:仮払金
【簿記3級】仮払金と仮受金について
【簿記3級】仮払金と仮受金について
復習:旅費交通費
【簿記3級】小口現金について解説
【簿記3級】小口現金について解説

入出金明細

  • 入出金明細の特徴
    1. 取引の内容を把握できる
    2. 出金と入金の金額で預金が増えたか減ったかわかる
    3. 普通預金口座と当座預金口座がよく出題されます

上記の証憑から4月の仕訳をそれぞれ考えてみましょう。前提として、普通預金口座であり、振込に関する取引先との取引は掛けで行っている。

Q
仕訳
解説
  1. ATM利用なので、現金が増えて、普通預金が減少します。
  2. 掛け取引の出金のため、買掛金の支払いです。
  3. 掛け取引の入金のため、売掛金の入金です。
  4. 費用項目の給料を計上します。
  5. 銀行手数料や不動産仲介手数料は「支払手数料」勘定です。

領収書(税金)

  • 領収書(税金)の特徴
    1. 税金の科目(法人税か消費税がよく出題されます)
    2. 納付金額
    3. 納付した会社名
    4. 中間申告か確定申告の納付であることがわかる
    5. 払った日付

上記の証憑から5月の仕訳を考えてみましょう。前提として、前期末に未払い計上した税金を普通預金で納付しました。

Q
仕訳
解説
  • 確定納付の場合は、前期末に「未払法人税等」が負債に計上されてますので、「未払法人税等」を減少させて、普通預金を減少させる仕訳です。
  • 仮に、中間申告に係る納付でしたら、借方は「仮払法人税等(資産)」です。
復習:法人税等
【簿記3級】法人税等について
【簿記3級】法人税等について

約束手形

  • 約束手形の特徴
    1. 収入印紙の金額
    2. 受け取り側
    3. 金額
    4. お金が支払われる日付
    5. 振出日
    6. 手形を支払う人

上記の証憑から4月の仕訳をA社とB社それぞれ考えてみましょう。前提として、収入印紙は振出日に振出人が現金で支払ってます。

Q
A社
解説
  • A社は約束手形を受け取ったため受取手形を計上します。
  • 仮に、「小切手」を受け取った場合は(他人振出小切手)、借方が「現金」です。なお、小切手の場合は換金がすぐできるので「支払期日」は小切手にはありません。
  • 問題分に指示がなければ、掛け取引や手形の取引は通常の商品売買取引と想定ください。そのため、今回A社は販売したとして、貸方は売上です。本試験では勘定科目の指定はありますので、上記より優しい問題です。
Q
B社
解説
  • 問題分に指示がなければ、掛け取引や手形の取引は通常の商品売買取引と想定ください。そのため、今回B社は仕入れたとして、借方は仕入です。本試験では勘定科目の指定はありますので、上記より優しい問題です。
  • また、仕入諸掛で発送費は仕入れに含めると学びましたが、税金項目は含めません。そのため、借方は「仕入200,200円」とはせずに「租税公課200円」も計上します。
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ぽち
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公認会計士
大学在学時に公認会計士試験2次試験合格。卒業後は4大監査法人で上場会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後、コンサルティング会社に転職。2023年に当サイトを開設。
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