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【簿記3級】資本的支出と収益的支出(資産計上と修繕費)について

taku7983
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資本的支出と収益的支出について

有形固定資産である建物や備品などは経年劣化するため、定期的に補修や改修工事を行う必要がありますが、その支払った金額は資産計上すべきか費用計上すべきか論点となります。以前に、「資産とは現金又は将来に現金になり得る項目」と学習しました。この点を踏まえて、補修や改修工事などの支出は資本的支出収益的支出がありますが見ていきましょう。

  1. 資本的支出
  2. 収益的支出

資本的支出とは

資本的支出とは、資産の価値を増加させる支出(固定資産の改良や耐用年数を延長)です。そのため、払った金額は固定資産に計上します。

収益的支出とは

収益的支出とは、通常の維持管理または原状回復と認められる部分で当初予定された耐用年数や機能を維持するための支出です。そのため、払った金額は修繕費(費用)に計上します。

資本的支出と収益的支出の違い

資本的支出と収益的支出の違いは、資産の価値を増加させるか否かです。この判断は実務でも複雑のため、問題文では必ず指示があります。
覚える際のイメージとして、例えば、建物の外壁が経年劣化で塗装が剥がれてきたときに、断熱効果のある高性能な塗料を用いた場合はこれまでよりも性能が上がり、資産の耐用年数を上げることができれば資本的支出となります。一方、昔と同じ塗料で塗りなおすための支出であれば修繕費です。

本日覚える仕訳

本日覚える仕訳
  1. 資本的支出
    • 有形固定定資産(建物・備品など) xxx /現金 xxx
  2. 収益的支出
    • 修繕費 xxx /現金 xxx

資本的支出と収益的支出の仕訳問題

例題2は消費税の章を学んでから解いてね

ぽち
ぽち
消費税
【簿記3級】消費税について
【簿記3級】消費税について
例題1
  • 当社の本社ビルの改修工事でA株式会社に対して工事代金¥12,000,000を翌月末に支払う。なお、工事代金の内訳は、建物の現状の機能を維持するための支出¥2,000,000と建物の資産価値を高めるための支出¥10,000,000である。
Q
答え
解説1
  • 資産の価値(耐用年数)を上げるものは有形固定資産に計上
  • 資産の価値(耐用年数)を上げないものは(現状維持)修繕費に計上
  • なお、商品売買取引ではない取引の未払い金額は「未払金」勘定を使用します
例題2
  • 建物の改修工事を行い、工事代金¥3,000,000(税抜)に消費税10%を加算した金額について、小切手を振り出して支払った。なお、工事代金のうち¥2,600,000は資本的支出であり、¥400,000は収益的支出である。
Q
答え
解説2
  • (資本的支出)資産の価値(耐用年数)を上げるものは有形固定資産に計上
  • (収益的支出)資産の価値(耐用年数)を上げないものは(現状維持)修繕費に計上
  • 払った消費税は「仮払消費税」勘定を使用します
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ぽち
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公認会計士
大学在学時に公認会計士試験2次試験合格。卒業後は4大監査法人で上場会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後、コンサルティング会社に転職。2023年に当サイトを開設。
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