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簿記3級を取得しても意味ないと言われる3つの理由を解説!

taku7983
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簿記3級を取得しても意味ないと言われる3つの理由を解説!


「何故簿記3級は取っても意味がないとされるのでしょうか?」

「簿記3級の取得にはどのようなメリットがあるのか? 就職や転職、仕事に役立つのか?」

「簿記3級に受かるのは難しいのですか?」

簿記3級についてこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、「簿記3級は持っていても意味がない」と言われる3つの理由、簿記3級を取得する利点、簿記3級の知識を活かせる職種、そして簿記3級に合格するために必要な勉強時間と方法について解説します。

この記事を読むことで、簿記3級が実際に取る価値のある資格であることが理解できるでしょう。

なぜ簿記3級は取っても意味ないと言われているのか?

「簿記3級は取っても意味ない」と言われる理由は以下の3つです。

理由1:簿記3級は取得者が多い資格だから
理由2:履歴書に書いてアピールになるのは簿記2級以上だから
理由3:資格の有無で実務に差が出にくいから

それぞれの理由について解説します。

理由1:簿記3級は取得者が多い資格だから

簿記3級の合格者は毎年約10万人を超えています。

以下は2020年12月~2023年6月の簿記3級の合格者数です。2022年4月〜2023年3月の1年間だけでも約12万人以上の受験者が簿記3級を取得しています

▼ネット試験

期間受験者数合格者数
2023年4月~2023年6月47,903名20,275名
2022年4月~2023年3月207,423名85,378名
2021年4月~2022年3月206,149名84,504名
2021年4月~2022年3月58,700名24,043名

▼統一試験

回数実受験者数合格者数
164(2023.6.11)31,556名20,275名
163(2023.2.26)207,423名11,516名
162(2022.11.20)32,422名9,786名
161(2022.6.12)36,654名16,770名
160(2022.2.27)44,218名22,512名
159(2021.11.21)49,095名13,296名
158(2021.6.13)49,313名14,252名
157(2021.2.28)59,747名40,129名
156(2020.11.15)64,655名30,654名

参照 日本商工会議所 2級・3級受験者データ(ネット試験)

参照 日本商工会議所 3級受験者データ(統一試験)

簿記3級は商業簿記の基礎知識に関する試験のため、合格するのはそれほど難しいことではありません。比較的取りやすい資格であることが簿記3級の評価の低さにつながっています。

理由2:履歴書に記載する価値があるのは簿記2級以上の資格であるからです。 一般的に、経理業務に従事する際に必要とされる簿記の知識は、簿記2級以上が求められます。

簿記2級では、商業簿記に関する高度な知識だけでなく、製造業における「工業簿記」と呼ばれる問題も出題されます。一方、簿記3級の範囲には工業簿記は含まれていません。

簿記2級の知識は、仕訳や決算書の作成、経営分析、経営管理など、幅広い分野の業務に役立ちます。また、簿記2級は経理だけでなく財務の分野でも活用できるため、就職や転職の際には重要な資格となります。

一方で、簿記3級の知識は、経理の経験がある人であれば一般的に理解している内容です。そのため、多くの企業では「必要ではあるが大きなアピールポイントとはならない資格」と見なされています。

理由3:実務における差別化が難しいため 簿記3級は商業簿記の基礎知識を身につけるのに役立つ資格です。

しかし、簿記3級で学べるのは、実務を行う上での基本的な知識に過ぎません。具体的な経理業務、例えば社員の賞与計算や連結会計など、必要な知識は簿記3級の範囲外です。

そのため、簿記3級を取得しただけでは、企業から即戦力として評価されることは難しく、他の候補者との差別化が難しいという現実があります。

経理の実務未経験者が簿記3級を持っている場合と持っていない場合を比較すると、後者の方が採用される可能性が高いでしょう。

成功する就職や転職のためには、簿記2級の取得や、簿記3級以外のアピールポイントを持つことが重要です。

「意味ない」と言われても取得するメリット


「簿記3級は無価値だ」という見方もありますが、実際には簿記3級には多くのメリットがあります。

以下に、簿記3級を取得することのメリットを示します。

・経理以外の分野でも活用可能 ・就職や転職に有利 ・上位資格の基礎知識を習得できる ・財務知識の獲得

経理以外の分野でも活用可能 簿記3級の合格により習得できる経営状況やコストパフォーマンスを理解するスキルは、経理職以外の職種でも役立ちます。営業職では、自社の商品やサービスの費用対効果を顧客に数値で示すことが可能になります。マーケティング職では、簿記3級の知識を活かして効果的なマーケティング戦略の策定や推進が行えます。さらに、どの職種でも、数字から企業の経営状態を把握する能力は貴重です。

「簿記3級は取っても無駄だ」という評価もありますが、実際には簿記3級には多くの利点があります。

簿記3級を取得することによる利点は以下の通りです。

  • 求人に有利
  • 上位資格の基礎知識が身につく
  • 独学で簿記2級に合格するための負担が軽減される
  • 財務知識の獲得

求人に有利 簿記3級を求める企業は多く、Indeedなどの求人サイトで検索すると、全国で7万件以上の簿記3級保有者を募集している求人があることがわかります(2023年8月時点)。

求人内容を見ると、経理や税理士補助、会計、一般事務などの仕事が多く含まれています。簿記3級は、最低限の会計知識や仕事への熱意、適性をアピールするのに有効な資格です。また、履歴書に記載することで、就職や転職活動に役立ちます。

上位資格の基礎知識が身につく 簿記3級の基礎知識は、上位の資格に挑戦するための基盤となります。簿記3級を取得することで、簿記2級に合格するための勉強時間や学習期間を短縮することができます。

簿記3級レベルの知識がある人 簿記3級を取得している人が独学で簿記2級に合格するために必要な勉強時間は250〜350時間程度、学習期間は4〜6ヶ月程度と言われています。一方で、簿記3級を持っていない人が独学で簿記2級を取る場合の一般的な勉強時間は350〜500時間程度、学習期間は6〜8ヶ月程度です。簿記2級を受験する前に簿記3級を取得しておくことがおすすめされます。

財務知識の獲得 簿記3級を取得することで、企業の財務状況を理解するために必要な財務諸表に関する知識を得ることができます。企業の財務状況を理解することで、より良い就職や転職先を選ぶことができます。また、株式投資をする際の投資先選びにも役立ちます。経済ニュースの内容を理解し、経済の動向を把握する能力も高めることができます。

簿記3級は個人事業主や会社員にとっても役立つ資格であり、お金の動きを理解する上で重要です。

簿記3級の知識が役立つ仕事

簿記3級は多岐にわたる職種で役立つ資格です。以下に、簿記3級の知識が活かされる仕事の例を示します。

税理士事務所での補助業務 税理士事務所では、税金に関する相談への対応や税務手続きの代行などが主な業務です。

簿記3級の知識を持つことで、税務会計や決算書の作成、記帳代行など、税理士を支援する業務に携わることができます。また、税理士事務所で経営コンサルティングを行う場合もあります。このような場面で、簿記の知識を活かして財務状況を分析する能力が役立ちます。税理士を目指す人にとっては、簿記3級からスタートすることが良いでしょう。

一般企業の経理 一般企業では、入出金管理や経費精算、帳簿作成、給与計算、確定申告などの経理業務に簿記3級の知識が役立ちます。さらに、企業の資金の流れを理解するためにも簿記の知識は重要です。経理職を目指す人にとっては、簿記3級は必須の資格と言えます。

営業職 簿記3級は営業職でも活かされ、財務諸表の分析を通じて取引先や競合他社の経営状況を把握する能力が身に付きます。営業活動の戦略を立てる際には、簿記の知識が有効です。また、簿記の知識を活用して経理担当者と円滑なコミュニケーションを図ることもできます。営業職に挑戦する人にとっても、簿記3級は有益な資格です。

個人事業主(フリーランス)や副業 個人事業主や副業を行う人は、簿記3級を取得することで自身や会社の経営状況を把握し、効率的な経営ができるようになります。また、確定申告の際には簿記の知識が役立ちます。青色申告を行う場合には、帳簿の作成が必要ですが、簿記3級の知識を持っていればスムーズに作成できるでしょう。個人事業主や副業を行う人にとって、簿記3級は重要な資格となります。

簿記3級の合格に向けて必要な学習時間と推奨される学習方法 簿記3級の試験では、経理処理や財務諸表と総勘定元帳の作成など、商業簿記の基本に関する問題が出題されます。

最初は難しく感じられるかもしれませんが、基礎をしっかりと学べば、学生でも合格することができるレベルです。

ただし、「理由1:簿記3級は取得者が多い資格だから」で述べたように、簿記3級の合格率はおよそ40%前後です。

独学で学習する場合、簿記3級に合格するためには、少なくとも100時間程度の学習が必要と言われています。1日1〜2時間を3ヶ月間継続すれば、合格を目指すのに適切なスケジュールです。

経理の実務経験や商業簿記の知識を持っている場合は、より短い学習時間で合格できる可能性があります。

簿記3級に合格するためには、まず1ヶ月間テキストを使って基礎知識を集中的に学習し、残りの2ヶ月間で実践問題や過去問に取り組むことをおすすめします。

まとめ 簿記3級は取得者が多く、簿記2級と比較して実践的でないという理由から、「取っても意味がない」との見方もあります。

しかし、商業簿記の知識は、経理職だけでなく、営業職やマーケティング職など幅広い職種で役立ちます。

また、簿記3級を求める求人も多いため、就職や転職に役立つ資格と言えます。

さらに、個人事業主やフリーランス、副業を行う人が利益を上げるためにも、簿記3級は有効な資格です。

簿記3級は決して無意味な資格ではありません。

最後に、簿記3級の取得には独学で取得することも可能ですが、スクールや通信講座を利用することをおすすめします。

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ぽち
ぽち
公認会計士
大学在学時に公認会計士試験2次試験合格。卒業後は4大監査法人で上場会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後、コンサルティング会社に転職。2023年に当サイトを開設。
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